安房上総地区ソロコン金賞生徒さん
番外編みたいなタイトルですね。
これから書く生徒さんは、本当に努力で金賞を獲得できました。
そんな生徒さんのお話。
以下長文お付き合いください。
初めて習いにきたときのことよく覚えています。
もうね、ぶっちゃけどうなるか不安な生徒さん。笑
リズム感もなければ、譜読みのペースも撃遅い。。
結構苦労するんだろうなって。
続けられるのか不安だなって。
でも、続けられるようにさせるのが私の役目なんだよなって。
いろいろ考えさせられました。
まず中学校の部活で人気楽器であるフルートのオーディションに合格させるところからスタート。
まぁ、そこはクリア。
次の課題次の課題…と1年生時は課題だらけ。
でも彼女の目は新品のフルートのようにいつも輝いていて、音楽が好きでたまらないんだろうなって叱りながらも思ってました。
2年生になって絶対ソロコンに出ると意気込む生徒さん。
出れるのかマジ不安でした。
話を聞く限りだといつも他の子がソロを吹いたり、顧問の先生に向いてないようなことを言われていたようで。
そんなことないんだけどな。と、私が思っていてもそれは自分の生徒だから可愛いだけと言われても仕方なく。。
悩んだ挙句、選んだ曲はクーラウの序奏とロンド
え!?
難しいよ!笑
でも必殺の言葉を放った瞬間くらいから彼女の本領発揮がみえましたね。
それは、
これが吹けないなら私は伴奏弾かないし、面倒みない!!www
おい。指導者として最低な発言だ!
わかってたけど、私のことは絶対に好きなんだろうなと思ってたから言葉でやる気が変わるならいいなと思って。これ吹かないなら勘当レベルで強めに出てみました。
譜読みは相変わらず毎度のレッスンで間違い探し状態、
先が長い読譜。大会は近い。。
そんな中、やってくるのは校内オーディション。
でも私は自信ありました。
だって音はしっかりしてるもの。
リズムとかは確かに怪しいけど、校内選考までにはなんとか通るようにはなっていたのであとは学校に託すのみ。
そして見事に選抜されたときの喜びは本人が一番嬉しかったことでしょう。
気が抜けられないレッスンを何度もし、ホール練習も行いました。
多分、今までソロコン出場をした生徒の中で一番しつこいレッスンをしたかもしれません。。
きっと他人からみたら、ただの怖い先生してたな。
他人じゃなくても怖いとか言わないの♡
レッスンで毎回思っていたことは、
あー、なんでまたこんなにキツく言ってしまったんだろう。本当に音楽が嫌いになってしまったら取り返しつかないのに。。
でもね、本人にも言ったけど、出来ない子ほど可愛いもんなんだよ。
純粋な子だからこそですね。
毎回のレッスンが憂鬱とかなにも思わなかった。
もはや、私の宿命だとおもってたよ。笑
そんな鬼レッスンを毎回受けて、本番前のレッスンには立派に一音もミスらず吹き切る生徒。どうにかさせてあげたい。本気でそう思う人の心を掴む演奏が聴けたときでした。
そしてなによりもびっくりしたのは、この子、本番に強い。
そうおもったのは、音出し室のとき。
たくさんのライバル(仲間)がいる中、ロングトーンを地道に行ったときの音は一生忘れないな。
普段私が言ってたことを私がいないところでも出来る子なんだなと。
そう考えてしまうと本番まだなのに涙目になる鬼講師。
そしてリハーサル、本番を迎える。
本番は今までで一番落ち着いていて、ピアノの私がリードされました。
アンサンブルしてるんだなって。
この子と関われて私は幸せだなって弾きながら感じました。
フルートの審査員様からはとてもよく褒めていただき無事終演。
終わって話かけたら、笑顔で
今までで一番楽しくて、
一番よく吹けて、
とっても幸せです!!!
あー、やられたわ。
麻美先生完敗。涙腺崩壊。
やっぱりこの真っ直ぐな感覚、相当好き。
こどもたちのソロコンに関わり7年になるけれど、生徒みんな個性的で、みんな違ってみんな良くて学ぶべきなのは自分である。
音楽をフルートを指導するのは勿論かもしれないけど、私はみんなの側でもっと好きになってもらう努力をしていきたいなと思います。
だからみんなも、
努力ができる天才!!
だったり、
練習する才能!!
がある人になってほしい。
私は30年生きているけど、やはり時間があったのは高校生までかな。。
もっと真面目にやってればよかったわ。。
なにはともあれ、ゴールド金賞おめでとう!!!!!!!!!🎉
これからも仲良くやっていきましょうね。笑
まだ終わらないソロコン♪
本選大会でどのような評価になるかわからないけど、出場を決めた生徒さん方にはとことん楽しんでもらえるよう、指導に励み務めさせていただきます!
読みにくい長文にお付き合いいただきありがとうございました♪
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